町工場の自動化はつらいよ

世は人手不足。

少子高齢化による人口減は採用の難易度を年々上げている事でしょう。

ま、零細町工場の弊社としては毎年定期採用しているわけではないので

そこまで採用に困っているという実感はないのですが、、、

この課題に対抗する武器としてまず考え付くのが生産の自動化だと思います。

自動化には言わずもがな決して軽くない初期投資が伴います。

大きな投資をする事のリスクが町工場を動けなくする壁となって立ちはだかります。

ここで一度立ち止まって考えてみましょう。

リスクを負って投資した末に得られるものは何でしょうか。

自動化したことにより作業者が一人余剰人員として浮きましたよと。

ではその一人をお役御免として切ってもいいのでしょうか。

はい、ダメですね。場合によっては違法ですね。

その方にはまた別の作業をしてもらう事になるでしょう。

なので町工場の自動化はそれが即、人件費の抑制による収益改善に繋がるのかと

考えると疑問符が付きます。毎年定期採用しおられるような大手さんにはかなりの

効果が見込めそうですが、、、

では町工場が自動化するメリットって?

もちろん、現状人員の残業削減や作業負担の軽減、将来の採用の抑制、または

新規案件を受け入れられるだけのバッファの創出など様々あるでしょう。

しかし、その費用対効果はどうだろう。

正確な試算は難しいかと思いますが、感覚としてはなかなか厳しいものがあるのではないでしょうか。

これらは短期の目線というよりは中長期目線での投資という事になるのかと思います。

来月の売上の心配をしながら事業を営んでいる我々小規模事業者にとっては

そうした視座を持つ事はなかなか大変な事なのかなと。

なので人材の流動性が低い町工場ではその作業をする人手がいるのであれば

そのままのやり方でいいじゃないか。無理して自動化なんてしなくてもいいじゃないか

という事になっていくわけです。

以前どこかで聞いた話ですが産業革命の最中、蒸気機関で動く設備を見た当時の清朝高官が

「同じ事を人の手でできているのだからうちの国にこの設備はいらない。

もし導入しようものならその仕事をしている民の生活はどうなるものか」

といった趣旨の発言をしたといいます。これはなかなかに真理だなと。

では自動化は諦めるべきなのか?いや、そう判断するのは早計では?

年間を通して波のある受注状況においてピーク時の負担軽減を考えておかなければ

その先にあるであろう新規案件に着手する余裕もなくなり、事業拡大のチャンスを

みすみす逃す可能性もあるわけです。そうなると企業は衰退の一途をたどる事になるでしょう。

ではどうにか自動化を進める方策はないか。と考えてみる。すると朧げながら浮かんでくるんです

「補助金」という三文字が。(急なS次郎構文!?)

補助金は上記の様な事情もある程度鑑みて「大変だけど将来見据えて自動化、省人化を進めましょう!」

といった具合に各自治体が後押しをしてくれるものだと受け止めています。

しかし、この補助金獲得にもハードルは存在します。

一番大きいのはやはり各種資料作成です。

お金をいただくわけですから当たり前の事なのですが、申請に当たっては

様々な資料の提出が必要になります。

まあここは補助金の種類にもよりますが、補助率が高いものは多くの資料が

必要となり、そうでない場合は案外少なかったりします。自然の摂理です。

この作業は元々ギリギリの人員で事業をしている我々にとってはなかなかに辛い。

補助金による恩恵は人員にも余裕がある大手に偏っているのではないかとの批判も理解できます。

結局は資料作成は手数料を払ってコンサルの方にお願いするというケースも

少なくないかと思います。

そして、無事採択された後にも試練は続きます。

補助金の受け取りに当たっては受給条件のようなものもあります。

以前、弊社も某有名補助金に採択されたのですが、条件として

「支給後3年間数%毎の賃上げをする事」という条件がありました。

従業員の賃上げには消極的でありたくないという思いもありますが、

実際にそう決められてしまうと経営サイドからすると怖さもあるのではないでしょうか。

よく考えれば自動化したことによって売り上げが増えるという事はないわけですから、

自動化即賃上げというのは計画を立ち止まらせるには十分な理由になりそうです。

ま、補助率の高さから言えば仕方のない事なのかもしれませんが。

補助金は本当に多くの種類があるのできっと今やりたい事に適用する

ものが見つかると思います。調べてみて損はないかと。

と、まぁつらつらと書いてきましたが企業が生き残っていくには

自動化は避けられないよね。でもお金ないよね。じゃあ補助金含め

考えようかというお話でした。また不定期で登場します。それでは。

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