成形品の寸法検査について

こんにちは!皆様いかがお過ごしでしょうか。

早いもので今年ももう12月に入り、残すところあと一週間あまり

となりました。はい、師走です。

この時期はどこの企業でも忙しく動き回る時期かと思いますが、

弊社もおかげさまでまだまだ忙しくさせていただいております。

先週末は、駅前を車で通りかかったのですが、忘年会と思しき

団体が多くみられ、去年には見られなかった年末感が戻ってきた

ように感じます。

一方、新たな変異株、オミクロン株の感染拡大が懸念されており、

まだまだ気を抜けない状況ではありますが、過度に恐れず、経済活動

とのバランスも踏まえた行動をしていければいいのではと思います。

さて、本日はタイトルにもある通り、成形品の寸法検査について

少し書いていこうと思います。

これまでの寸法公差測定

まず、従来の寸法検査というと投影機を用い、

人の手でクルクルとステージを動かして測定する方法が

一般的であったかと思います。

他のWEB記事などでもよく言われていることですが、この

測定方法だと、時間がかかる、一つずつしか測定できない、

人によって結果が異なる等、効率よく正確な測定はなかなか

難しい為、検査工程での負担が大きく掛かる事が課題とされて

きました。

最近の測定器はすごい

しかし、最近ではカメラやセンサー類の進化によりこれらの

課題を解決してくれる測定器が開発されています。

弊社においても得意先からの寸法精度の要求が年々高まって

きている事から、二年程前にKEYENCEの「IM-7000」という

画像測定器を導入しました。そうです、今ノリにのっている

あのKEYENCEです。この測定器の特長は、ステージにワークを

置いて、スイッチを押すだけで設定した箇所の寸法を測定して

くれるというものです。しかも一度で複数個測ることも可能です。

測定時の動画を掲載します。

いかがでしょう。ものの数十秒で8個のワークの寸法を

1000分台まで測れています。恐ろしいですね。

こちらの測定器を導入したお陰で、寸法が安定しない

製品の時には、成形しながら素早く測定できるので対応

がスムーズになりました。

逆の言い方をすると、これまで測れなかったような隅々

まで測れて、丸裸にされてしまう事で困る事があるのも

正直なところではありますが、図面寸法の再現性の要求

は年々高まってきており、それらに応えるにはこういった

測定器が不可欠になってきています。

人手不足、後継者不足が懸念されている世の中において、

図面には載せきれない職人のカン、コツを極力排除して、

AIやARなどのテクノロジーに置き換えていこうという

動きも出てきている中で、図面の再現性の重要性は今後

ますます高くなってくると予想されます。

一昔前までは、寸法公差を多少外れていても、しっかりと

機能を果たしていればOKという、いい意味でのアバウトさ

があり、弊社としてもそれに慣れきっていた部分もあった事もあり、

最近の傾向には色々と苦労することがあるのも事実です。

だからといって、嘆いてばかりもいられません。測定器しかり

成形機しかり、日々進化を続けている中において、人間の

意識もアップデートしてしていかなければならないと

思う今日この頃であります。

さて、今年はこの記事が最後の更新となりそうです。

コロナの影響が未だ治まらない世の中において、今年も

一年を通して忙しくさせていただきました。

それも弊社に関わる全ての皆様のお陰です。

この場を借りてお礼申し上げます。

来年はどんな一年になるか、予想もつかない状況ですが、

チャレンジ精神を忘れず、新しい事にも臆せず挑戦して

行きたいと思います!

それでは良いお年を!

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